気になる症状と病名

指・手・手首の症状

指・手・手首の症状手の痺れ、関節の痛みや腫れ、動かしにくさなど、指・手・手首に症状が現れる主な疾患には外傷及びその後遺症、腱鞘炎(ばね指、ドケルバン病)、手根管症候群、肘部管症候群などがあります。局所の症状でも頸椎由来の症状やリウマチなどの自己免疫疾患に伴う病態もありますので、悪化させないためにも早めに受診してください。

肩こり

肩こり首から肩、背中にかけての筋肉がこっている状態で、張りや痛みを起こし、頭痛や吐き気をともなうこともあります。デスクワーク、パソコン作業、スマートフォンの長時間使用など、腕や首をほとんど動かさずに同じ姿勢を取り続けていると肩こりが慢性化しやすい傾向があります。特に肩甲骨の可動性が低下している例が多く、適切な運動が必要となります。
また、歯科的な咬合の問題や顎関節症、あるいはストレスによるブラキシング(歯ぎしり)などが原因となることも多くあります。

四十肩・五十肩

肩の痛み、腕が上がらないなどの症状を起こします。40~50代の発症が多いため、四十肩・五十肩と呼ばれています。痛みなどの症状が解消した後も肩の可動域が狭くなって日常生活にさまざまな支障を生じさせるため、早期に受診して痛みだけでなく可動域もしっかり回復させましょう。人によって様々ですが、半年〜1年など長期間にわたって症状が持続する場合があり、可動域制限が遷延すると凍結肩となり治療に難渋します。

テニス肘(上腕骨外側上顆炎)

安静時に痛みを起こすことはほとんどなく、持ち上げる・タオルを絞るなど特定の動作によって肘から腕にかけて痛みが生じる状態です。テニス選手に多いことからテニス肘と呼ばれていますが、加齢によって肘の腱が障害されて生じることも多く、テニスをされない方も発症します。
軽度であれば正しいストレッチや安静、外用剤、サポーターなどによる改善が可能です。痛みが強く、日常生活に支障がある場合には、局所麻酔薬やステロイドなどの注射を行います。

腰痛

腰痛腰痛は日常的な症状ですが、深刻な疾患によって起こっていることも多く、悪化すると日常生活に大きな支障を及ぼします。慢性的な腰痛を起こす主な整形外科的疾患には、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板症、筋・筋膜性腰痛症、骨粗鬆症による圧迫骨折などがあります。骨粗鬆症による腰椎の圧迫骨折は通称「いつのまにか骨折」とも言われており、骨折のきっかけがなかったり、強い痛みを起こさないことがありますので特に注意が必要です。その他の腰痛の原因としては、内臓疾患(解離性大動脈瘤、消化管潰瘍、悪性腫瘍、重度の便秘、胆石胆嚢炎、心筋梗塞など)、婦人科疾患(子宮筋腫、付属器炎など)、泌尿器科的疾患(尿路感染症、結石、腎疾患など)等、重篤な疾患が潜んでいる場合もあり、診断には注意を要します。

膝痛

加齢にともなう膝痛は、主に変形性膝関節症によって起こっています。歩行に支障を生じさせないためにも早めに受診して適切な治療を受けることが重要です。変形性膝関節症以外では、半月板損傷、靭帯損傷などの外傷、オスグッド病やジャンパー膝など成長期の障害やスポーツによる膝の慢性障害などがあります。

足の痛み

足の痛み足指・足の裏・かかと・足首・ふくらはぎなどの痛みや痺れは、外傷による捻挫や靭帯損傷、足底筋膜炎、外反母趾、アキレス腱炎、扁平足、種子骨障害、外脛骨障害、踵骨骨端症、モートン病など様々な原因によって起こっている可能性があります。放置していると悪化させてしまう可能性が高いため、早めに受診しましょう。

足底筋膜炎

足底筋膜炎足底部の特にかかと周辺に痛みを起こしやすく、特に起床してすぐや歩きはじめに強い痛みを起こしやすい状態です。足の指からかかとまでをつなぐ強靭な足底腱膜が炎症を起こしてこうした症状を起しています。足底腱膜は歩行時に受ける衝撃を和らげる役割を果たしているため、長年の負担によって故障を起こしやすい部分です。消炎鎮痛剤処方やかかとへの刺激を緩和するインソール、適切なストレッチなどによる治療が必要です。また、外反母趾や扁平足などの足部の変形を伴うことも多く、足部の形態や歩容を考慮したアプローチが必要となります。

外反母趾

足の親指が変形して外側を向いている状態で、付け根の内側などに痛みを生じます。ハイヒール、つま先の細い靴、扁平足、開帳足などが原因で起こります。開帳足は、靭帯が伸びて足指付け根の横アーチが崩れて足幅が広くなっている状態です。骨や関節が変形している場合もあり、X線検査で状態を確かめ、ストレッチやインソール、足に合う靴の見直しなどを行います。変形や痛みが強い場合には、手術を検討することもあります。

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