スキンフレイル

フレイルとは

日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、「Frailty(虚弱)」の日本語訳です。
一方、2019年12月に開催された日本損傷治癒学会にてフレイルスキン(Skin Frailty)という概念が発表され、老化に伴う皮膚構造の変化についても研究が進んでいます。
フレイルスキン(skin frailty)とは、 皮膚が局所的または全身的に、萎縮、粘弾性の低下などの変性を来している状態を指します。つまり「皮膚の虚弱・ぜい弱状態」という意味になります。

年齢を重ねるにつれ、誰しも肌に対する気付きがあるのではないでしょうか。
加齢に伴って皮膚が乾燥し、コラーゲンなどの密度が低下すると表皮や真皮が薄くなり、弾力性が失われます。
また、食事の内容や量により、タンパク質やビタミンといった皮膚の健康維持に必要な栄養素が不足すると全身の筋肉量や体力も落ち、総合的に皮膚の脆弱性が高まった状態となり、これらがスキンフレイルという状態を招きます。最終的に外的要素も加わりスキン・テアが生じるリスクが高くなります。
しかし、加齢だけではなく、日々の生活習慣、皮膚本来のはりや水分などの浸軟状態の低下、紫外線や刺激に対するバリア機能の低下、皮膚の厚みの減少、炎症や傷が治りにくく傷の跡がいつまでも残ってしまう状態、栄養不良などによって皮膚本来がもつ構造の変化が起きることなどが影響します。
通常は外から保湿剤を塗るなどで予防しますが、内からの改善、つまり生活習慣や栄養も重要という事は明らかです。どんなに高級な化粧水を使っていても、日々の生活習慣や食生活が乱れれば、健康な肌を保つことが難しいのです。

スキンフレイルのチェックリスト

皮膚の張りの低下を表す4項目、乾燥に関する6項目を各1点ずつとした10点満点での評価で、点数が高いほどスキンフレイルが進行していると考えられる。
おおよその目安として、張りの低下で1個以上、乾燥で3個以上該当すれば、注意が必要とされている。

はり低下(0~4点)

  • 肌をつまむと伸びる
  • 肌をつまんだあと、戻らない
  • 肌がティッシュペーパーのように、うすくてカサカサしている
  • 痛み・痒みのない紫色のあざが繰り返しできる

乾燥(0~6点)

  • 肌表面が白い粉をふいている
  • 肌表面に小さなフケのような薄い皮がある
  • 肌はかたくないが、さわるとチクチクしている
  • 肌がかたくて、なでるとガサガサしている
  • 肌の一部が赤く、押すと消える
  • 細かい網目のような、しわがある
  • はり低下(4点)、乾燥(6点)の10点満点中、 点数が高いほどスキンフレイル進行

淑徳大学看護栄養学部飯坂准教授作成:スキンフレイルチェックリスト

当院でのスキンフレイルの取り組み

当院では特に顔面のスキンフレイルに注目し、自由診療のなかで以下のメニューを取り揃えております。

  1. スキンフレイルのチェックリスト
  2. Triplesense(水分計・油分計・弾力計)による評価 年齢を入力することで年齢別(5歳ごと)の平均データと比較した現在の肌の状態を判定します。
  3. ハイドラフェイシャル (→ハイドラフェイシャルのページ)
    ハイドラフェイシャルは水流を利用した新しいピーリングマシンで、アメリカFDA(米国食品医薬品局)やEU加盟国基準で認可されている美容機器です。
    これは水流によって肌にたまった古い角質や皮脂を除去し、同時に保湿を行いながら、毛穴の奥までピ-リングし、そのうえで、美肌成分を浸透させることが出来ます。
  4. 顔面に対する物療 
    使用する機器の特徴は3次元の立体的で複雑な電流のうねりを発生させる電気刺激で、生体の表層部から深部まで広範囲の施術が可能です。
    当院では顔面表情筋・口腔周囲筋の緊張に対する物療の目的で3Dプローブを用いて施術します
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